骨盤の横が痛い…その原因は?ストレッチやツボ押しなど対処法も紹介

骨盤の横が痛い、その原因を探っていきましょう。この痛み、一体何が原因なのでしょうか?姿勢が悪いのかな?それとも、何か悪い病気だろうか?と不安になりますよね。この記事では、骨盤の横の痛みのよくある原因を、骨盤の歪み、筋肉の緊張や炎症、股関節の疾患、内臓の疾患、妊娠・出産など様々な角度から詳しく解説します。さらに、ご自宅でできるストレッチやツボ押しなどのセルフケアの方法、そして、痛みが続く場合、どのような治療院に相談すれば良いのかについてもご紹介します。この記事を読めば、あなたの痛みの原因を理解し、適切な対処法を見つけるためのヒントが得られるはずです。

1. 骨盤の横が痛い時のよくある原因

骨盤の横の痛みは、さまざまな原因で起こり得ます。その中でも特に多い原因を以下にまとめました。

1.1 骨盤の歪み

1.1.1 骨盤の歪みが引き起こす痛み

骨盤は身体の中心に位置し、上半身と下半身をつなぐ重要な役割を担っています。そのため、骨盤が歪むと、周囲の筋肉や靭帯、神経に負担がかかり、痛みを引き起こすことがあります。骨盤の歪みは、日常生活での姿勢の悪さや、足を組む癖、片足重心などで生じやすく、左右のバランスが崩れることで、骨盤の横、特に腸骨稜付近に痛みを生じることがあります。また、骨盤の歪みは腰痛や股関節痛など、他の部位の痛みにもつながることがあります。

1.2 筋肉の緊張や炎症

骨盤周辺には、多くの筋肉が存在し、身体の動きを支えています。これらの筋肉が、過度な運動や長時間の同じ姿勢、冷えなどによって緊張したり炎症を起こしたりすると、骨盤の横の痛みにつながることがあります。

1.2.1 中殿筋、小殿筋の炎症

中殿筋と小殿筋は、骨盤の外側に位置する筋肉で、歩行時や立っている際に身体を安定させる役割を担っています。これらの筋肉が炎症を起こすと、骨盤の横、特に殿部の上部に痛みを感じることがあります。

1.2.2 腰方形筋の炎症

腰方形筋は、腰椎と骨盤をつなぐ筋肉で、身体を側方に曲げたり、腰を安定させる役割を担っています。腰方形筋が炎症を起こすと、骨盤の横、特に腰に近い部分に痛みを感じることがあります。

1.3 股関節の疾患

股関節の疾患も、骨盤の横の痛みの原因となることがあります。股関節は骨盤と大腿骨をつなぐ関節で、歩行や運動に重要な役割を果たしています。

1.3.1 変形性股関節症

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで痛みや可動域制限が生じる疾患です。軟骨のすり減りが進行すると、骨盤の横だけでなく、股関節周囲や太ももにも痛みやしびれが広がることがあります。

1.3.2 股関節唇損傷

股関節唇は、股関節の受け皿となる寛骨臼の縁にある線維軟骨で、関節の安定性を高める役割を担っています。股関節唇が損傷すると、骨盤の横や股関節に痛みを感じ、クリック音や引っかかり感を伴うこともあります。

1.4 内臓の疾患

内臓の疾患が原因で、骨盤の横の痛みが現れることもあります。痛みは関連痛として現れるため、内臓自体に痛みを感じない場合もあります。

疾患の種類具体的な疾患例痛みの特徴
婦人科系疾患子宮内膜症、卵巣嚢腫など生理痛のような鈍痛、生理不順などを伴う場合も
泌尿器系疾患尿路結石、膀胱炎など排尿時の痛み、血尿などを伴う場合も
消化器系疾患過敏性腸症候群、虫垂炎など腹痛、下痢、便秘などを伴う場合も

1.5 妊娠・出産

妊娠中や産後は、ホルモンバランスの変化や骨盤の緩みによって、骨盤の横の痛みが出やすくなります。

1.5.1 妊娠中の骨盤の痛み

妊娠中は、リラキシンというホルモンの影響で骨盤の靭帯が緩み、出産に備えて骨盤が広がります。この骨盤の緩みによって、骨盤の横や恥骨結合、仙腸関節などに痛みを感じることがあります。

1.5.2 産後の骨盤の痛み

産後は、出産によって開いた骨盤が徐々に元に戻ろうとする過程で、骨盤の周囲の筋肉や靭帯に負担がかかり、痛みを生じることがあります。また、授乳姿勢や抱っこ紐の使用なども、骨盤の歪みや痛みにつながる可能性があります。

2. 骨盤の横の痛みに対するセルフケア

骨盤の横の痛みを和らげるためのセルフケアとして、ストレッチとツボ押し、日常生活での注意点についてご紹介します。痛みがある場合は無理せず、ご自身の体の状態に合わせて行ってください。痛みが強い場合や長引く場合は、医療機関への受診をおすすめします。

2.1 ストレッチ

ストレッチは、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進する効果があります。 呼吸を止めずに、ゆっくりと行うようにしましょう。痛みを感じる場合は無理に行わないでください。

2.1.1 骨盤の歪みを整えるストレッチ

骨盤の歪みを整えるストレッチとして、股関節の柔軟性を高めるストレッチが有効です。

  • あぐらの姿勢から、片方の膝を立てて、もう片方の足を後ろに伸ばします。
  • 息を吐きながら、上体を前に倒し、股関節前面の伸びを感じます。
  • 反対側も同様に行います。

2.1.2 中殿筋、小殿筋のストレッチ

中殿筋、小殿筋のストレッチは、骨盤の横の痛みを和らげる効果が期待できます。

  • 仰向けに寝て、片方の足をもう片方の足の太ももの上にのせます。
  • 両手で太ももを抱え、胸の方に引き寄せます。
  • お尻の横の筋肉が伸びているのを感じながら、30秒ほどキープします。
  • 反対側も同様に行います。

2.1.3 腰方形筋のストレッチ

腰方形筋のストレッチは、腰の痛みや骨盤の歪みに効果的です。

  • 両足を肩幅に開いて立ちます。
  • 片手を頭の上に伸ばし、反対側の手を腰に当てます。
  • 体を横に倒し、腰の横の伸びを感じます。
  • 反対側も同様に行います。

2.2 ツボ押し

ツボ押しは、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。 指の腹を使って、気持ち良いと感じる程度の強さで押しましょう。強く押しすぎないように注意してください。

ツボの名前位置効果
環跳(かんちょう)お尻の真ん中からやや外側にある大きな骨の出っ張りの後ろ側坐骨神経痛、腰痛、股関節痛
秩辺(ちっぺん)お尻の割れ目のすぐ上腰痛、坐骨神経痛、股関節痛
風市(ふうし)太ももの外側、直立した状態で手を自然に下ろしたとき、中指の先端が当たるあたり腰痛、坐骨神経痛、足のしびれ

2.3 日常生活での注意点

日常生活での注意点に気を付けることで、骨盤の横の痛みを予防したり、悪化を防ぐことができます。

2.3.1 正しい姿勢

正しい姿勢を保つことは、骨盤の歪みを防ぐために重要です。 立っているときは、背筋を伸ばし、お腹を軽く引き締めます。座っているときは、浅く座らず、背もたれにもたれかかりすぎないようにします。

2.3.2 適切な運動

適度な運動は、骨盤周りの筋肉を強化し、骨盤の安定性を高める効果があります。 ウォーキングや水泳など、体に負担の少ない運動を regelmäßig 行うようにしましょう。激しい運動は逆効果になる場合があるので、注意が必要です。

3. 医療機関を受診すべきケース

セルフケアを行っても痛みが改善しない場合や、痛みが強くなる場合は、医療機関を受診しましょう。特に、発熱、しびれ、麻痺などの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。

4. おすすめの治療院・病院の選び方(整形外科、接骨院、鍼灸院など)

骨盤の横の痛みに対応している医療機関は、整形外科、接骨院、鍼灸院など様々です。ご自身の症状や希望に合った医療機関を選ぶことが大切です。 事前にホームページなどで診療内容や口コミなどを確認しておくと良いでしょう。

5. 医療機関を受診すべきケース

骨盤の横の痛みは、一時的な筋肉の疲労や歪みによるものから、深刻な病気が隠れている場合もあります。自己判断で放置せず、適切なタイミングで医療機関を受診することが大切です。以下のような症状がある場合は、速やかに医療機関への受診を検討してください。

5.1 痛みが強い、または長引く場合

安静にしていても痛みが治まらない、日常生活に支障が出るほどの強い痛みがある場合は、医療機関を受診しましょう。また、2週間以上痛みが続く場合も、自己判断せず専門家の診断を受けることをおすすめします。

5.2 痛みに伴って他の症状が現れる場合

発熱、しびれ、体重減少、吐き気、貧血などの症状を伴う場合は、注意が必要です。他の症状と合わせて、痛みの原因を詳しく調べてもらう必要があります。

症状考えられる原因
発熱感染症、炎症性疾患
しびれ神経の圧迫、損傷
体重減少悪性腫瘍、代謝性疾患
吐き気内臓疾患、婦人科系疾患
貧血婦人科系疾患、消化器系疾患

5.3 日常生活に支障が出る場合

歩く、座る、立ち上がるなどの動作で強い痛みを感じ、日常生活に支障が出る場合は、医療機関を受診しましょう。痛みが悪化し、日常生活が困難になることを防ぐためにも、早期の診断と治療が重要です。

5.4 外傷による痛み

転倒や打撲など、明らかな外傷がきっかけで骨盤の横が痛くなった場合は、骨折や靭帯損傷などの可能性があります。速やかに医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けてください。

5.5 以前治療を受けたが、痛みが再発した場合

過去に骨盤の横の痛みで治療を受けたことがあるにもかかわらず、痛みが再発した場合は、根本的な原因の解決ができていない可能性があります。再度医療機関を受診し、詳しい検査を受けてみましょう。

5.6 妊娠中・産後の痛み

妊娠中や産後に骨盤の横の痛みを感じる場合、ホルモンバランスの変化や骨盤の開きなどが原因として考えられます。自己判断せず、産婦人科医に相談し、適切なアドバイスを受けるようにしましょう。特に、激しい痛み出血を伴う場合は、早急に受診してください。

6. まとめ

骨盤の横の痛みは、骨盤の歪み、筋肉の緊張や炎症、股関節の疾患、内臓の疾患、妊娠・出産など、さまざまな原因が考えられます。この記事では、それぞれの原因別に具体的な症状や関連する筋肉、疾患などを解説しました。痛みの原因を特定することは難しい場合もあるため、自己判断せず、医療機関への相談も検討しましょう。

セルフケアとして、ストレッチやツボ押しをご紹介しました。これらの方法は、痛みの緩和に役立つ可能性がありますが、痛みが強い場合や長引く場合は、医療機関を受診することが重要です。正しい姿勢や適切な運動を心がけることも、予防や改善に繋がります。ご自身の状態に合った適切な対処法を選び、健康な毎日を送るための一助としてください。お困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

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